金毘羅の参道を登る…(汗)
 全国的に有名なこんぴらさん(金刀比羅宮)のある、香川県仲多度郡琴平町を訪ねました。ここはこんぴら・金刀比羅宮の門前町として栄え、多くの観光客で賑わう参道の両側にはスケールの大きさ日本一といわれる土産物店が軒を並べています。
ひっきりなしの客引きの声は大阪の影響でしょうか。

 長く続く参道の石段が有名で、奥社まで登ると1368段にもなります。 多くの観光客は御本宮まで(それでも785段)の参拝が多いですが 私も時間の都合で御本宮までの参拝としました。

 石畳の参道の両側には 宮大工が始めた一刀彫などの土産物屋、煎餅や饅頭を焼くいい匂いの中 金毘羅の名物「石段かご」が上がって行きました(写真左)でもこれって往復6500円(2005/9現在)で 3分の1も上がっていない“大門”までなんですよね(笑)。杖を持って歩く人も多いです。
この参道を年間400万人の観光客が闊歩 大門が見えたが まだ260段目と知りガックン  両側は全国から寄進された石燈篭や玉垣が

 江戸時代といえば各所に関所が設けられ、物見遊山の旅が禁じられていましたが
当時の四国の街道はすべて金毘羅に通じ、“金毘羅”への参拝は“お伊勢参り”と並んで 信仰の旅の名を借りた 庶民の一世一代の大イベントだったようです。
 江戸時代初期には、別当の宥光が 金毘羅参拝の土産物として ○に金の印を入れたうちわを丸亀で作り 江戸時代末期になると 「こんぴら船々 追風に帆かけて シュラシュシュシュ」 の民謡が歌われ始め やがて明治になり旅がポピュラーな日本人の娯楽へと定着すると、日本有数の門前町・観光地となりました。
金毘羅船々(こんぴら船々) サイト 「童謡・唱歌の世界」  メロディーが聞けます。(新しいウインドウで開きます)
 金刀比羅宮
 象頭山中腹にあり 海の守り神、農業殖産、医薬など広範な御神徳で信仰されています。御本宮(写真右)は 大社関棟造、檜皮葺の荘厳な社殿です。大物主大神と宗徳天皇を祀ります。
 明治より前は金毘羅大権現と呼ばれていましたが 明治元年(1868年)の神仏分離令で、金刀比羅宮と改称しました。
境内の絵馬殿は(写真左)航海の安全を祈願した絵馬が多数。
 御本宮左手には 南渡殿で結ばれた三穂津姫神社 御本宮社殿前の展望舞台からは、讃岐平野がゆったり開ける
他、写真は割愛しましたが 金毘羅の見どころとして

書 院……円山応挙の障壁画(重文指定)や襖絵等文化財多数
旭 社……優雅な建物で 彫刻をよく見ると鳥獣や人物が見える
旧金毘羅大芝居金丸座……現存する日本最古の芝居小屋(重文指定)で歌舞伎役者の公演が現在も行われる
 
などが 是非見ておきたいスポットです。
神楽殿(御本宮向い) 展望舞台を奥から
展望舞台より 南側(讃岐山脈)を望む 展望舞台より 東側を望む 御本宮より絵馬殿方向を望む 社務所は左手
 麓から御本宮まで785段 急な石段に運動不足の人にとっては膝が笑いますが 
展望舞台からの眺めは格別で、帰途はゆっくり参道の土産物店をひやかしながら
「この雑多な賑わいは昔も今と変わらなかった筈」と、想い乍ら歩きました。
土産物屋と旅館→
讃岐達磨、○に金の書かれた笠やうちわは名物、
とらや旅館など 百数十年続く老舗も。

 金毘羅の門前町
金毘羅に来たら、門前町の周辺を散策するのも愉しいかもしれません。
道標や並び燈篭の点在する旧丸亀街道、金倉川の周辺など 風情がありますし
また平成になって以降は、金毘羅は温泉郷としての顔も持っています。
琴平の酒「金陵」の金陵の郷 金陵の郷は日本酒の資料館 酒造に用られた道具など展示 高燈篭 高さ日本一夜は火が燈る
金倉川の鞘橋(登録有形文化財) 橋柱が無く屋根がかかる珍しい橋 神明町(旅館・土産物店街) 讃岐平野を縦断し高松と結ぶ琴電

 金刀比羅宮の門前町として、観光が主産業となっている琴平ですが、
1890年(明治23年)の市町村制施行で「町」になった 全国で最も歴史の古い“町”の一つです。
2005.9月現在の人口は約1.1万で 面積は僅か8.4km2ですから この町の人口密度は稠密で
ここはおそらく殆んど合併など経験することなく 平成の世まで歴史が流れたのでしょうね。
(多くの観光客が落とす金で潤う 富裕な町なのでしょうか…?)


 琴平ではやっぱり讃岐うどん
 町歩きの楽しみは土地のものを食べることですが
琴平といえばやはり、しこしこして太目の麺を薄味のだしで食べる讃岐うどんですよね。(高松篇でも同じ事書いていますが(^^)
香川では喫茶店にもメニューにうどんがあるのは常識で 大晦日は年越しそばではなく年越しうどんが恒例だそうですが(笑)。
 色々と調べていた川蝉のうどんやに行ってみました。わかめうどん&かやくうどんはたった各200円で食べられますから 多分琴平一安いのでは… 場所は金倉川に架かる栄橋近くです。

 金毘羅参りは江戸時代から続く旅の原点。
当時から四国の道は金毘羅に続くと言われましたが
現在もなお、香川で最多の観光客を集める観光地です。
懐かしい日本の小さな町を求めるむきには 愉しい所かもしれません。

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