横須賀ストーリー－ぶらり探訪

　

関東地方への一年振りのロングツーリングで　7月20日には静岡、７月21日に神奈川県横須賀市を旅しました。

横須賀は基地の町として栄え、ヨコスカという地名の響きに　粋でカッコいいイメージが感じられる港町。
フェンスの向こうのアメリカ海軍の面影と　自然を有効に使った公園が散在して
狭い平地に細長く市街が拡がる横須賀は見どころも多く、街も小ぶりなので街探訪に最適です。

　汐入からドブ板通りへ…


横須賀探訪は　JR横須賀駅から東に向かって進んでみました。駅の前はすぐ海で　横須賀本港に停泊する艦船を見ることが出来ます（駅を背に左が自衛隊基地、右が米軍基地）。海岸線に沿って臨海公園（ヴェルニー公園…横須賀製鉄所開設に尽力したフランス人技師にちなんだもの）が続きます（写真上）　ヴェルニー公園の向こうに近代的偉容のビル群が見えますが（写真右）ベイスクエアよこすかです。　昔　米軍の将校クラブなどがあった跡地に出来たもので　ショッピングモール、８館のシネコン、スポーツ施設、飲食店街日本有数のオペラハウス芸術劇場、横須賀プリンスホテル（右写真の最高層ビル）が揃っています。このモールのすぐ東隣は米海軍施設、南側は米兵達が闊歩したと云われる「ドブ板通り」です。　ドブ板通りの雰囲気は　下の写真をご覧下さい。

　以前（ベトナム戦争の頃）は横須賀基地のアメリカ兵をターゲットにクラブやバーが並ぶ通りだったそうですが、現在はファッション関係のお店が多くなっています。米軍放出品屋、刺繍屋、肖像画屋、スカジャン（龍、鷹、虎などを刺繍したジャンパー）などのお店が横須賀らしさを醸し出しています。それにしても米人相手の洋服屋は何故に印僑が多いのでしょうか（笑）。岩国もですが。

　米兵向けの英語の看板を見ると「ここはアメリカの最新情報なんでもあります」「ホームシックなんてくそくらえ」などなど…。

　ヨコスカのダウンタウン　横須賀中央

横須賀中央駅前のアーケード街　喫茶・食べ物屋も多く集まる

メインストリート中央大通り　長さ450mで大して長くはないが…

京浜急行横須賀中央駅を軸に
町並みが拡がっています。
昼間見ると　街のつくりはおとなしいですが　三笠町などアーケード主体の商店街は懐かしく　昔からの店構えでコツコツ商売をする店がまだまだ残ります。

横須賀では、「品物それ自体が語りだす」(笑）　というのでしょうか…
ジーンズやワークシャツなどを　代官山みたいに洒落た店構えの中で
製品のルーツとかインチキくさいキャッチフレーズに包んで売り出すというのでなく　
何十年も使った古い店舗の中で　素のまま並べて勝負という商売で、
またそれも味があって良いと思います。

横須賀中央の繁華街の片隅、港に面した一角に広がる「三笠公園」に寄ってみました。
水と光と音がテーマのこの公園は　音楽に合わせて水が噴出す音楽噴水などがあります。


	三笠公園　日本の都市公園百選に選出	猿島（東京湾唯一の自然島）　　　航路の桟橋前にて
横須賀は東京湾の入口に当たることから幕末はペリーが開国を迫り浦賀に来航し、戦前は横須賀も　大和ミュージアムの出来た呉、佐世保と同様に、旧海軍の街でした。三笠公園には　日露戦争の日本海海戦で偉功を立てた戦艦三笠が　三笠公園内にそばの岸壁に保存されています。記念艦三笠入館料は500円（2005/7現在）内部は海戦の様子を伝える資料が展示されていました。戦後も自衛隊や米軍の基地など軍港都市として栄えています。

あと　横須賀といえば坂道と海…
最後に街を見渡せる山の頂にある中央公園に上がってみました。
潮の香りを含んだ風が、火照った体に心地良く、眺めのいい展望台からは、横須賀の町が一望できました。
（写真左上…横須賀中心部を望む）
（写真右上…東京湾と猿島を望む）
（写真左…観音崎方面を望む）

横須賀出身の歌手といえば　山口百恵、渡辺真知子（チト古いか（苦笑）私が中１の頃です）がいますが、彼女達の歌にも「横須賀ストーリー」　「カモメが飛んだ日」etc、横須賀の情景を歌ったようなものがいくつかあり、懐かしさを感じられるかもしれませんね。　

産業としては、横須賀の日本人の技術者でなければ空母などの軍艦の修理ができないということで、航空母艦や軍艦の修理技術のレベルはこの横須賀が世界一高いとの事です。

旧海軍の町は　私は下記の都市も訪れています。お時間があればどうぞご覧下さい。
　　●旧海軍の街・佐世保 →佐世保街歩き
　　●旧海軍の街・呉　　　→旧海軍の街・呉を巡る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　呉・大和ミュージアム
　　