松山の南西約40kmの盆地に開けた人口約2万の小さな町
愛媛県喜多郡内子町を訪ねました。ここ内子はかつて木蝋と和紙の製造で栄えた所で、町はJR予讃線内子駅から北東に約2kmにわたって細長く広がっています。
 現在の内子町の中心は駅から500m北東の「本町商店街」ですが 
それから更に北東に700m歩くと 江戸時代から昭和初期にかけての白壁の町が残っています。
往年の華やかさを今に伝える芝居小屋、昔ながらの白壁の町「八日市・護国の町並み」や豪商の屋敷、四国で町並み散策するなら 一番に挙げられるほど 代表的ともいえる所がこの内子です。町を南西から北東に歩きました。

内子座
大正5年に建てられた木造入母屋造りの芝居小屋で 本格的な歌舞伎設備も整ったさまは風格を漂わせています。
名優 宇野重吉の晩年の舞台となったここ内子座は、内部にはレトロなシャンデリアや看板もあり 当時の内子の繁栄のシンボルだったのではないでしょうか。
 商いと暮らしの博物館
内子町歴史民俗資料館で、明治期の商家を用いて 当時の内子の商店の暮らしぶりを紹介しています。
店先を再現し、座売りや陳列された道具など見ることが出来 上手く再現されています。
店番の人形が内子の方言で「おいでなさい」と迎えてくれるのが面白い。
「本町商店街」を抜け 伊予銀行内子支店の角の交差点を左に曲がると
いままで歩いてきた道筋とは 町の情景が一変します。

町家資料館(写真上すべてと左)
寛政5年(1793)頃の町家を修理復元しています。
江戸時代の商家の開放的な造りを知ることができました。
内子町が運営するだけに入場無料です。

大森和蝋燭屋(写真右)
町家資料館のすぐ下にある 創業200余年の和ろうそく屋です。
木蝋を何度も塗り重ねるという 昔ながらの方法での手作りで 
数に限りがあるため売り切れたら買えません。
 和蝋燭は植物性の蝋で作るハゼ蝋が一般的で パラフィンなど使って作る西洋蝋燭と違って 油煙が出ず、炎も大きくて綺麗です。


八日市・護国の町並み
 坂を登りきると一瞬 懐かしい昔町に迷い込んだ感慨を覚えますが、ここから「八日市・護国の町並み」が始まります。
中央の道は旧大洲街道です。
八日市・護国の町並み は江戸時代から明治時代にかけて木蝋生産で栄えた面影を残す町並みが 約600mにわたって続きます。
 国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていますが 家屋の中には国の重要文化財もあります。

立並ぶ家々の造形美は必見です。
家屋の棟木を支える白壁のうだつ、民家の壁に見られる虫籠窓
土蔵造りの外壁に装飾用とした鏝絵(こてえ)など
様々な意匠を楽しめます。

豪商の夢の跡を見るなら 上芳我邸に寄ってみてください。
愛媛みかん なんと10個も入って100円の安さでした。
温州みかんの本場だけに甘くて美味い。
 ところで南予の方のゴルフ場では、「みかん畑を護る為に
ネットを張ってるせいでOBにならん」
というシュールな話を聞きましたが本当なのでしょうか?(笑)
内子の工芸品
手作りの暖かさを感じる内子の手工芸は こちらの竹細工に限らず、箒、和傘などもあります。
 町並みを歩くと雑貨店や民芸品も売る喫茶なども数軒あり、ちょっと一息するにも絶好です。
 
   懐かしい風景に出逢える 内子っていいな 

 一つ一つの家屋の歴史、建築の見事さはさることながら
国の重要伝統的建造物群保存地区だけに 
例えば美容院も格子窓病院も入母屋造りと徹底しており
先述の和蝋燭屋も伝統を頑固に守り 
歴史が今も重ねられてゆくのを目の当たりにする事が出来ます。 
 樹木の匂い、ゆったりした家の佇まいなど、内子という町は散策するだけで 何だか気持ちまで豊かになるようでした。
 ノーベル賞作家となった大江健三郎が内子の生まれであることでも知られます。
●内子町ホームページ
        http://www.town.uchiko.ehime.jp/

内子観光の前に、隣町・大洲も訪ねています。こちらをClick
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