首都圏へのドライブ旅行の途中に 高速ICから市街地が近く、街を歩いた事が無かった静岡市に立ち寄ってみました。

 東京と名古屋の中間に位置する静岡市は、清水市を合併し、人口70数万の政令指定都市となっています。右写真は静岡駅前から見た御幸通りで 松坂屋、丸井 西武などの他に中小の商業施設が並んでいます。
 では早速 静岡の旅をご覧ください。

 徳川家康ゆかりの地 駿府
 約650年前の室町時代に、今川範国が駿河守護職に任じられて、駿河(今の静岡県中部)は今川氏に治められました。

 九代義元の今川氏全盛時代に 徳川家康は少年期を人質として駿府(駿河府中=今の静岡市)で暮らしました。
1560年の桶狭間の戦で、今川範国が織田信長に討たれた後は今川家は衰退し、1568年には駿府を追われました
のち徳川家康は1582年に駿府の武田氏を追放した後 
1585年駿府城の築城をし、浜松城から移りました。

しかし家康は1590年には豊臣秀吉により関東に移封され、また駿府から出ましたが
関が原の戦いで勝利し 1605年征夷大将軍に任じられ江戸幕府を開きます。
将軍城は息子秀忠に譲り 1607年に三たび駿府に入りました。
復元された 東御門 駿府城は外堀 中堀 内堀の三重の堀を持った輪郭式の平城

 将軍を退いた徳川家康は 駿府に移り住む為に 駿府城を慶長年間に拡張移築して壮大な新城となりました。
駿府は江戸と並ぶ政治の中心地で 大御所の城だけに 築城に際しては全国の大名が助役を命じられ 
各地から優秀な大工や多量の資材が集められました。
安倍川の堤の改修や 静岡市街の原型となる城下町も造られました。

徳川家ゆかりの地なので 市内の所々に石碑が残っていますし
静岡市内の 呉服町 紺屋町などの地名は職業毎に住み分けた名残です。
駿府城の東側 木造二層三階建ての巽櫓 静岡はワサビ漬の発祥の地 中心街御幸通りを車窓から

静岡県庁の別館のビルの最上階が 展望スペースとなっています。 
南側(駿河湾、静岡駅、静岡市街中心部)を望む  霞んでなければ北、北東側に富士山・南アルプス等も一望できます。

こういう公共施設は、午後5時閉館という所が多いのですが ここは夏は22;00まで入れます
ここから眺める静岡市の夜景が美しいことから、柔軟な対応をしているようです。
各地の公共施設では今、管理を民間に委託する「指定管理者制度」の導入が進んでいますが、
他の施設も休館日や会館時間など 利便性を考えて見直してみてはどうかと思いました。
県庁別館の20階にはレストランも 県庁別館より西側を望む 県庁別館より北側(安部川方面)を望む
七間町あたりの繁華街 国道1号線沿いはオフィス街 平成8年5月に完成した 静岡県庁別館 

 静岡の地名は 明治時代になって廃藩置県の際に生まれたもので
駿河府中(駿府)から、賤機山(しずはたやま)にちなんで「賤ヶ丘」になりかけましたが
時勢と土地柄から「静岡」が相応しいと決定されたようです。

以降は静岡は県庁所在地として、西の浜松と競うように着実に発展、
 静岡市の工業出荷額は浜松の約半分ですが、商業拠点性(小売、卸売、飲食、預金、貸出)は高く、
金融と商業の拠点都市であり、放送局も集まり行政の中心地であるということになろうかと思います。

東海道新幹線で東京へわずか1時間というのもあるのでしょうか
街を俯瞰し歩いた印象では 大手ホテルチェーンはやや少ない印象を受けます。
(百貨店は 松坂屋、伊勢丹、西武と 3つもありましたが)
呉服町通りより南側に
青葉シンボルロード
青葉シンボルロードのオブジェ 青葉おでん横丁と呼ばれる
「静岡おでん街」 
静岡市内には200軒を超えるおでん屋があり、その人口比では日本一とか。静岡おでんの特徴はおかかと青のりを振りかけ、そして最後に甘辛い味噌をかけます。更に最大の特徴として黒はんぺんが入ります。(静岡人に言わせるとこれが無いと邪道)
静岡銘菓 安倍川もち
つきたての餅に白砂糖ときな粉をまぶしたもの。徳川家康が安倍の金山を訪れた際に食べ、あまりのおいしさに「安倍川もち」の名を与えたと云われています
夕方の静岡駅前
 駅前を横切っている道路は国道一号線、東海道で、
かなりの交通量がある幹線道路ですが、
静岡駅前は歩行者道が完全に地下化されており、横断歩道が無く
歩行者にとっては いちいち地下に降りなくてはなりません。

 今回は時間が無かったので 中心部のみの散策でしたが 静岡市内には他に
久能山 日本平、登呂遺跡、三保の松原などの観光スポットがあります。

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