私の住む山口県岩国からは瀬戸内海を挟み一衣帯水の距離である
愛媛県松山市へ行ってきました。
2006年2月末日で岩国と松山を結ぶ高速船が廃止され 
山口と愛媛を結ぶ航路は下関と柳井からの2航路となっています。
車両搬送が可能な柳井港〜松山間の防予汽船を利用しました。
 防予汽船フェリーは三津浜という松山市街北西の場末の漁港然とした埠頭に接岸します。
ここから約6kmで伊予鉄松山市駅前という 松山市内で最も繁華なエリアがありますが
まずはその辺に車を停めてホテルも予約されると(道後温泉もいいですが)街歩きに便利です。
 松山市駅から銀天街、大街道を経て松山城など観た後 道後に向かうのが私の定番です。

松山市駅前
 松山の中心は JR「松山駅」周辺でなく 伊予鉄「松山市駅」周辺となります。
松山の交通の要で 東京、大阪、四国各県、愛媛県内、松山市内へのバスの発着拠点がある他 伊予鉄郊外電車、市内電車と坊っちゃん列車の発着もここです。

 松山市民の間で「しえき」と呼ばれる松山市駅は、ターミナル駅ビルに百貨店が鎮座し、一階の一部分に駅が間借りしているような印象ですが 地方の中小私鉄としては珍しい自動改札が備えられているなど力瘤が感じられます。階上の百貨店は以前「いよてつそごう」でしたが 現在「いよてつ高島屋」に名を替え 屋上に観覧車「くるりん」も誕生しています。
坊っちゃん列車
 松山の伊予鉄市内線には 夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場した鉄道にちなみ「坊っちゃん列車」なるものが誕生して 松山の名物になっています。
 明治21年(1888)から松山を走った日本最初の軽便鉄道1号機関車を復元したもので、方向転換も手動、車掌の制服も往年のレトロなもので 動力はディーゼル、運賃は道後温泉まで300円(普通の市内電車は150円)です。
 名物となっているだけに 私の他にも観光客が撮影しているのを見受けました。

 路面電車も 乗って揺られるだけでなごめます。
 電車はクリーム&オレンジの伊予鉄カラーで統一されています。全面広告電車という不粋なものは走っていないのも好ましく思えました。
日切焼(ひぎりやき)
 松山市駅前に来ると なぜか立ち寄って買ってしまいます。
松山市駅前の善勝寺のお地蔵様に日を切って願をかければ、成就するとの言い伝えがあり 「日切り地蔵」と呼ばれ この境内の茶店で売られていたので この名が付いたようです。
二重焼より美味いと思いますし、白餡、こし餡、クリーム入が70円〜100円。市駅前であれば 高島屋、まつちかタウン、カプセルホテルニューグランドビル下など いたる所で入手可能です。
 
子規堂
 伊予鉄高島屋のある「松山市駅」の南側、正宗寺(しょうじゅうじ)内にあります。
松山出身の俳人 正岡子規が17歳まで過ごした家を模して建てられています。
入場は50円(2006/3現在)で 子規が使った机 遺墨、写真など展示されています。
入口に子規の旅立ちの像があり、前の広場には 坊っちゃん列車の客車が展示されています。

銀天街から大街道へ
まつちかタウン
 松山市駅前の 四国唯一の地下街です。(この地下街って私が中1の時にあったから 少なくとも二十数年前にはあったことになる)
地下街は規模こそ小さいのですが、明るく近代的にリニューアルされ「松山ラーメンステーション」なる全国のラーメンの名店が並ぶ横丁も誕生しています。
 地下街出口は銀天街アーケードに直結しています。
まつちかタウン
大阪、名古屋の地下街を見慣れた目には
ささやかに映るが それでもやはり四国最大の都市の盛り場。
銀天街
松山市駅前から東に広がるアーケード街です。流行店の中に「坊ちゃん書房」など古本屋が2軒くらいあるのも松山らしいです。 
大街道
付近は飲み屋街もあるだけに 和食、洋食、創作料理などあらゆる飲食店やレジャー施設が揃っています。
 以前書いた「高松 街歩き篇」で、“私の個人的な印象としては 松山=規模の大きな地方都市 高松=大都会ならぬ「小都会」といった感じでしょうか”と書きましたが 松山は城を中心として街が形成され 路面電車が走っているので窮屈さや圧迫感が無く、漱石や子規が居た頃の雰囲気も残り のんびりとした雰囲気で和める 観光には最高の街だと思います。
高島屋と三越が両方あるのは、東京・名古屋・松山の3市だけ ラフォーレ原宿松山
お洒落上手な人も多い印象

松山城
日本を代表する連立式平山城の一つです。

勝山山頂に本丸、中腹に二の丸4、山麓に三の丸があり、天守閣は二層三階地下一階の建築で 日本の天守閣の中では最も後期の再建です。
加藤左馬之助嘉明が築城に着手し、寛永4年に完成しました。

火災や戦火で失われた櫓など すべてコンクリートでなく木造で復元しています。城からは松山平野や市街地を一望できます
(2006/冬現在 天守閣工事中ですので 以前撮影した画像を掲載)松山城の工事は夏までです。 天守閣入場は500円
徒歩でも登れますが(ロープウエー(但し2006/3現在工事中)と、リフトが運行されています(往復500円)

 松山城には戦術的に重要な役割を果たす様々な門があります。
隠門、戸無門、紫竹門、一ノ門(重要文化財)二ノ門、三ノ門、
仕切門、乾門、筒井門、太鼓門、筋鉄門など
堅固な守りを重視した戦略的な城郭造りが見られます。

 そして松山城ではマドンナが 観光案内、写真撮影の手伝いも
してくれます。一緒に写るといい記念になりますね。

 「坊っちゃん」をよく読んでみると、東京から松山へ赴任した中学
教師の松山罵倒小説(笑)ですが この中に松山城が殆ど登場し
ない所を見ると、松山のこの素晴らしい城を 作中の主人公の
「おれ」は持ち前の反骨精神から わざと無視したくなってしまった
のでしょうかネ?(笑)(でもそれを観光資源として最大限に生かす松山の人は手強いなぁ) 
 松山市は俳諧の盛んな所で 至る所に俳句の投函ポストが見られます。
松山城にも多くの句碑がありますが 三分の一が子規のものだそう。
俳句ポストは市内の至るところにあり、市民や観光客が気軽に投句出来るようになっており
毎月すべて集計されて入賞者には景品が授与されるようですよ。

 俳句に限らず短歌も、某店の公衆便所に 「急ぐとも 心静かに手を添えて 外にこぼすな松茸の露」 
などと愉快なものが貼ってあり、松山の文化レベルは高い印象を受けました。
松山城からの市街展望 国際会議都市を目指して施設整備が進んでいます。
 松山市は人口が四国で唯一50万を突破しています。(国の出先機関数、上場企業の支店数では高松に譲りますが)
工業出荷額も四国一で、帝人、井関農機、三浦工業などの機械工業と化学と食品(柑橘類加工)が主力業種です。
 松山への観光客の7割以上は広島、山口県からといわれ、
広島 山口の企業も社員旅行、ゴルフなどで道後温泉をよく贔屓にしているようです。
 石崎汽船、瀬戸内海汽船、防予汽船のパックを利用すれば
一泊二食往復フェリー込みで10,000〜15,000円と手頃な値段で旅ができますし、
海を挟んでても割と身近だと言えましょう。

次に探訪した道後温泉はこちらをClick!

松山の夜
松山市駅周辺の夜の風景を撮影しました。 いよてつ高島屋の屋上観覧車「くるりん」が見えます。
 
 松山を訪ねる際には夏目漱石の名作「坊っちゃん」を読まれる事をお勧めします。
小説は既に版権が切れているので100円ショップでも売っていますし、
読みづらいのですが、何とインターネットの青空文庫でも読めます。
私も防予汽船内で読みましたが 道後や松山の楽しさが倍増する事請け合いですよ。


●ついでに他の四国の都市も見てみますか?  高松  高知  徳島
 
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