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高知県の人口が79万人(2005年国勢調査)ですが
県庁のある高知市は人口33万人(県全体の人口の40%という一極集中ぶり)の中核市で、南四国の政治経済文化の中心として栄えています。
はりまや橋と高知城を結ぶ周辺が市の中心で、見所や飲食店が集中していますので さっそくこの界隈を中心に 高知市内の街歩きを楽しみました。(左は国道33号大橋通電停付近)
ただ高知県で“都市としての容を見せる”のは、土佐国の昔も今も高知だけで、他の南国市、須崎市、四万十市(旧中村)、安芸市、土佐市etcは
昭和28年以降の昭和の大合併で市に昇格できたいわば“成歩都市”で、「町」と呼ぶ方が似つかわしい所です。唯一、四万十(旧中村)は土佐の小京都と呼ばれ
京都を範に町を造った風格ある町といわれますが、それとて都市規模では山口県柳井市と大同小異以外の何物でもありません。 |
右は国道32号線 突当りにJR高知駅があります。
JR高知駅は全国の県庁所在地の駅では、山口駅の次に小さく
(プラットホームはなんと2面3線)昭和40年代のローカル色が漂っています。(駅ビルといった洒落たものはない代わりに、現在は高架駅工事が進捗していました)
沿線に都市の少ない土讃線の鉄道需要は多くないとみえ、特急は最短のものは2両、電化区間も僅か(香川県琴平まで)です。
鉄道で高知に行く人は 今では岡山や四国内の人が主体だと思いますね。土讃線普通列車も単行ワンマンカーが主体。
東京からは航空機が速いし、大阪からは高速バスが1日10往復以上結んで
遥かに安いのです。
(なお高知駅2階の本屋は、高知の郷土出版物などが充実しており それらが好きな人には嬉しい所です)。 |
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中央から離れ 険しい四国山脈で隔絶された辺地(失礼)なのに
これだけの都市が開けているのも興味深いと思いました。
だからこそ街は拠点性を高め ホテル、銀行、報道通信、生保のビルが建ち並び 料飲街も大きく
人口相応以上の街並が形成されたのかもしれません (左は国道33号堀詰電停付近)
例えば転任で高知に来たら、最初は「島流し」に遭ったと思うかもしれませんが、大丸などあるし ブランド店も数多くテナント出店。そこそこの物ならここでも揃う印象を受けました。
地方都市では珍しい規模のルイヴィトン路面店もあるのには吃驚!タウン誌やクーポン誌、求人誌など頁は薄いが曲がりなりにも高知版は刊行され、中を調べると広告も適度にあるし、
「やはりあの手のフリーペーパーって 人口30万クラス以上が運営の最低基準になるのかー 山陰2県や山口ってやっぱりド田舎だな」と再認識した次第です(笑)) |
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←帯屋町のアーケード
東西1キロ以上にわたって続く
四国太平洋側最大のアーケード街です。
デパート、映画館、カフェ、各種ショップが
連なっています
近くに中央公園の大型地下駐車場があり
車での買い物至便です。
写真右→は、南側のおびさんロードで
各種ファッションショップが並びます |
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←高知のルイヴィトンショップ(四国初の路面店かつ直営店)
東京・名古屋についで全国で3番目の単独路面店で(高松も松山も三越店内)
地方で路面の直営店は珍しいのですが
ヴィトンジャパンの社長が高知出身だからできたようです。
高知市蓮池町電停そば 店舗はダミエ柄
写真右は→、帯屋町の高知大丸 |
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←皆さんもご存知 はりまや橋
以前は歩道に真っ直ぐな赤い欄干があるだけで
日本三大「がっかり名所」の一つとしてバカにされていましたが(^^;)
今でははりまや橋公園として整備され
橋の下には人工水路も施されています。
高知の中心 国道32、33号の交差点にあります。純信とお馬の恋物語で有名です。
写真右は盛り場の南を流れる鏡川です。 |
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写真左高知県庁 写真中↓中央公園
写真右→国道33号線堺町電停付近 |
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←追手筋
通りの椰子並木が 南国土佐を感じさせます。
日曜日には日曜市(江戸時代から300年続き 500店以上並ぶ)が催され
賑やかだそうです。
写真は高知城を後ろにしたアングルで狙いました(ビルの非常階段駆け上って撮影(笑))
追手筋と高知城は 実は私が好きな都市風景の一つなのです。(ちなみに高知ワシントンホテルが追手筋に面しています)
はりまや橋商店街→
「高知産の杉を使った日本唯一の木製アーケード」といった粋なものがあるのですね。
こういうお国自慢を感じさせるものに出逢えるのが街歩きの愉しさでは‥。
ショップの新奇性やアーケード街の規模ならば高松、熊本が格上ですが
街の面白さ・個性では高知も決して負けていないと言えます。 |
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高知県は四国山脈で隔絶された地域柄、工業は振るわず、工業出荷額は沖縄と最下位を競い
高校進学率の低さ、離婚率の高さ、県民所得、清酒消費量、一人あたり医療費の高さなど不名誉記録のオンパレードで(笑)
更に転勤族には、日本で最も「酒が飲めないと人間扱いされない県」として評判のようですが(笑)、 (それになんと朝まで屋台が出ているからビックリ、高知人の酒好きは凄い)
何だか これなど土佐の県民性を反映しているようで…
大袈裟な縮図を書くと、「酒を止めろという医師が気に入らないから
土佐のいごっそうは違う病院にかかっては初診の医療費が嵩む…」(笑)
「はちきん(男勝り)の奥さんは“やれん”と離婚」
逆に私など「土佐っぽって なんてカッコいいんだ」と思えてしまいます。
まぁ確かに人間いつ死ぬか分らないのですから、酒、車、服、ギター
おまけに亭主
一番ええ奴持って来い‥!
ですなぁ(笑)。
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高知の路面電車
地元では「とでん(土電)」と呼ばれる高知の路面電車は
高知へ土讃本線が伸びる前の明治37年から走り続けています。
古い国産電車に混じって欧州の電車も走っています。
「ごめん」「いの」の行き先表示板がユーモラスで可愛い。
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