山口県柳井市にある史跡茶臼山古墳を探訪しました。

 茶臼山古墳は柳井市街地の東のどん詰まりの丘陵に 1600年前作られた長さ85mの前方後円墳(方形と円形を組合わせた墓)で、日本一の大鏡、矢じり、剣、刀、勾玉、管玉などが副葬されていました。

 明治25年(1892)発見され、昭和23年に国史跡に指定されました。
 柳井市は古墳発掘100年を機に、古墳復元を行い古墳公園としてここを整備しました。
古墳の平坦な部分には埴輪が145基並べられていたそうで それも復元されています。

 4世紀から6世紀頃の柳井から平生にかけての低地は
かつては海峡であり、航海する船に自分達の権力の大きさを
誇示する目的で茶臼山古墳の被葬者に関係する王たちの
古墳が作られたようです。

 ここで見つかった鏡のうち 単頭双胴怪獣鏡は古墳時代の鏡
としては日本最大
のもので
これと四神四獣鏡は 明治期に東京の国立博物館に寄贈され
ましたが 柳井の人達は「ええ物はみな東京に持っていかれる」
と嘆いていたようです。
 公園内の茶臼山古墳資料館には 銅鏡や銅鏃が展示
されていますがすべてレプリカです。
埴輪群と柳井のシンボル琴石山 茶臼山古墳資料館 かつては海峡だった柳井の低地
古墳資料館内の展示品
(左写真3点とも)
INDEX
inserted by FC2 system