|
|
久しく益田以遠の山陰には行ってないな という事で
車で島根県を走駆させてみました。
「再びどこか山陰で温泉に入りたい...........。」、
既に皆生温泉 玉造温泉 松江しんじ湖温泉 温泉津温泉は行った。
あとは、広島から高速バスが直に結んでいる温泉地で
有福温泉(江津市)には行っていない。
有福という名前が 何だか縁起が良さそうですし(笑) 早速行ってみました。
|
|
|
|
山陰の伊賀保と云われる湯治場 |
|
|
山峡の斜面に雛壇のように旅館や民家が建ち並び、石段が入り組む景観から「山陰の伊香保」と呼ばれます。
落ち着いていて静かな山里 お忍びで旅行したい人にはお薦めです。 |
|
|
小さな温泉街には8軒の旅館が点在しています(2010年8月の火災で2軒が休業中)。
収容人員はいずれも50人以下の宿ばかりです。中国新聞の広告でも N屋が常連ですし O屋もたまに出しています。
気になったのは 2010年8月に有福温泉街で火事があり
当面の間 公共浴場が閉鎖されていた事ですが
調べてみると既に復活オープンしているようで
温泉街も そろそろ傷も癒えてきた頃ではないか と思えました。
車でのアクセスは 国道9号線から約10km内陸に入ります。
華やぐものは何もない風景の中を走ると 山塊のドン詰まりの
(まるで平家の落人の郷のような)辺鄙な場所に その温泉街はありました。
|
約1350年前に修行僧によって発見されたという古い温泉です。
山並みにそって路地があり 谷間に作られた温泉街
時間が止まったような静寂の中、パチンコ店 カラオケ屋などの遊興施設や 風俗店は皆無といえる状況で 泊まりで行くと私などは時間を持て余すと思い 立ち寄り湯の利用にしました。
|
温泉街の中央に 公共浴場用の無料駐車場があり それに面して土産物店などが並びます。温泉街でこのエリアが最も繁華で情緒あるゾーンといえます。
小さな温泉街ですが 伝統を感じる風景が眼前に拡がります。
|
|
|
湯治場の雰囲気を今に残す鄙びた風景
伊香保ほどには人が多くはありません。 それでも石の階段で結ばれるその道は 浴衣と下駄がよく似合いそう。
共同浴場は「御前湯」「さつき湯」「やよい湯」の
三ヶ所があります(これについては後述)。泉質は 無色無臭透明な単純アルカリ泉で 源泉は源泉温度30〜50℃です。
効能は 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾などなど.....。
透き通るような美しい白肌を作る『美人の湯』として名高いようで 肌の弱い人でも気持ちの良い温泉質と云われますが
女性観光客をこの日はあまり見かけませんでした(^^)
|
|
|
|
|
|
|
|
御前湯に入ってみる |
真ん中に昔懐かしい番台があり 男湯女湯が左右に分かれます
|
共同浴場は 御前湯、やよい湯、さつき湯が存在しています。
最も有名でメインを張るのが 昭和3年に作られたタイル張りのレトロな外観の「御前湯」で 3つの共同浴場の中で この御前湯が湯温が最も熱め、熱め好きな私は迷わずここを選択しました。
|
|
|
|
さて、入浴!
浴槽は、浴場の真中にあり そこが少し深めになっていました。
もちろん私は肩までどっぷり浸かるのですが とても温まります。
ここは自然自噴で源泉かけ流し。 湯は全然色がついてない単純温泉で、湯上りもすっきり感があります。
滑らかでさらさらな温泉は 温泉ビギナーでも抵抗が無いでしょう。
料金/大人(中学生以上)300円 小人(小学生)100円
家族風呂 1,000円(60分) 三つの共同浴場の中で家族風呂があるのはここのみ
営業時間 午前7時〜午後9時30分
泉質 弱アルカリ単純泉
泉温 浴槽内約42度〜45度 (源泉温度47.5度)
|
|
|
2階に休憩所があり、湯上りに畳の上で休息できるのが嬉しい。
昔の賑やかだった時の温泉地の写真が多く飾られていましたが
昔から保養地として利用されていたのがよくわかります。 |
|
温泉街を再び散策 |
|
浜田道を経由すれば広島からも意外と近く 広島の奥座敷ともなっているようです。
石見銀山 アクアス 三瓶山などへの周遊にも適した温泉ですが
公共交通機関だと やや不便である点は否めません。
(広島から高速バスが一日2往復、石見交通バス有福線が浜田と江津間を8往復)
それでも カフェなど新しい店も出来はじめたようで 世代交代の波がこの素朴な湯治場にも及んできたかのようですね。
食事が出来る店が多くないのですが お食事処大福、有福カフェ
又は“旅館ぬしや”でランチ、カフェの利用(要予約)をされると良いかと思います。
飲み屋は2軒 美容院が2軒で コンビニも無い山里ですが 浜本商店という(菓子から家庭用品まで揃う)よろず屋があります。
|
|
|
|
各旅館によって 岩風呂や露天風呂など個性ある湯があります
6箇所の貸切露天風呂やカフェも営業しているので ゆっくり出来れば滞在の楽しみも拡がりそうですね。
地域の伝統芸能に触れたい向きには 土曜夜限定ですが、
“湯の町演芸場”に行くと石見神楽が上演されています。
真近で神楽を堪能出来るのも 石見路の温泉ならでは......。 |
|
有福名物 善太郎餅
有福温泉の和菓子といえば 唯一ともいえるのが善太郎餅
一口大の粒餡入蓬餅で、有福の旅館の茶菓子に出てきます。
やよい湯の傍 川のほとりにある 情緒のある店舗なのですぐ分かります
(喫茶コーナー有り)
大量生産に走る事無く 日々手作りなので
江津でしか食べられないのではないかと思われます。
|
|
|
|
|
|
|
やよい湯も共同浴場です |
石見は神楽が盛んな地です |
温泉街の坂道を奥まで登り |
有福温泉街の最奥の風景です |
|
有福はひなびた温泉地ではありますが、山陰有数の漁港浜田港が近いので、
泊まりで行っても 新鮮な魚介が舌を楽しませてくれそうです。
アクアスのついでに寄ったとしても 決して損はないでしょう。
良質な泉質は 体調管理やストレス解消にお勧めです。 |
|
|
|
|